はぐれDJ道

2015年06月16日

第26回「カレーパイセンインタビュー」

イッツ・パーティ・タイム。DJイオだ。
皆さんはカレーパイセンというDJ/Trackmakerをご存知だろうか。
秋葉原MOGRA(*1)で開催されているパーティ、SUGODJs(*2)の現オーガナイザー兼DJ、
また私が参加しているレーベル、LBTのコンピレーションに何曲も提供して頂いている敏腕トラックメーカーでもある。
(soundcloudアカウントは残念な事に先日抹消されてしまったので、今後はnoteにて更新との事)
そんなカレーパイセンが私の家の近所(水戸)まで遊びに来てくれたので、インタビューを行った。


0615_01.jpeg





パイセンのバックボーン

イオ:
よろしくお願いします。まずパイセンのバックボーンからお聞きしたいんですが、パイセンは小さいころはどういう音楽を聴いていたんですか?


カレーパイセン(以下パイセン):
僕は昔聴いてたのか、ファミコン世代というか、ゲームミュージックが多くてですね。ピアノを習ってたんですけど、バイエルとか嫌いでドラクエやFFの楽曲を弾いてました。


イオ:
J-Popや洋楽の入り口はどこらへんだったんですか?


パイセン:
森高千里がすごい好きで、小学6年の頃だったんですけど、本当に可愛くて大好きで、J-PopのシングルCD、当時はまだ短冊型だったんですけど、CDを買ったのは森高が初めてでした。


イオ:
パイセンの中のアイドル的な存在だったんですね。


パイセン:
洋楽に関しては、中学生に上がって、その時はメタルを聴いてました。


イオ:
メタル!結構意外っす!


パイセン:
その当時、ヘビーメタルシンジケートという番組がFMラジオでやってて、それをたまたま聴いて、Deep Purpleを知って、ハードロックやヘビメタを聴いてました。


イオ:
洋楽に近づくのは早めだったんですね。


パイセン:
新星堂やブックオフに通っていて買いました。


イオ:
おお、その頃もうブックオフあったんですね。


パイセン:
バンドやり始めるまではそんな感じでした。


イオ:
バンド!


パイセン:
学祭で、友達がバンドやろうぜって誘ってきて。それでギター兼ボーカルみたいな。


イオ:
青春デンデケデケデケみたいな感じっすね!


パイセン:
最初はコピーでメタルをやってました。メジャーな所だとMr.BIG、メタルっていうかハードロックですね。あとはLed ZeppelinとかDeep Purple…。


イオ:
じゃあ完全に洋楽中心だったんですね。


パイセン:
あと高校の時にメロコアブームがあって、Hi-STANDARDなんかもやってました。





クラブデビュー

イオ:
クラブに行き始めたのはいつ頃だったんですか?


パイセン:
大学入って東京に行って、その時もバンドをやっていたんですけど、同級生がDJやってて、渋谷のVUENOSで回すから来いと。


イオ:
それがデビューだったんですね。


パイセン:
とりあえず行ってみて、HIPHOPのパーティでちょっと怖いなーとか思って、ハマるって事はなかったですね。


イオ:
ありゃー。


パイセン:
後は当時ロンドンナイトが新宿WIREでやってて。


イオ:
あ、その時もロンドンナイトやってたんですね(*2015年現在もやっています)。


パイセン:
2000年ぐらいですね。katchin'(カッチン)さんていう人がFATBOY SLIMとか流してて、こういうのもあるんだなって聴いてました。でもその時はニューウェーブや、初期のパンクが好きで、そういうのを目当てに聴きに行ってました。当時はまだバンドやってたんで、生音へのこだわりがありました。


イオ:
シンセサイザーなんていらないぜ!みたいな。


パイセン:
そうですね。そういうゴリゴリな感じでやってました。当時スーパーカーやくるりも流行ってて、その時はそこまで良いって思わなくて。そういう時代でしたね…。


イオ:
バリバリの生音派ですね。うちの弟みたいだ…(イオの弟はロックバンドをやっている)


パイセン:
ターンテーブルを買うきっかけもロンドンナイトで、ロックDJをやってみたいっていうのがきっかけで買いましたね。当時、僕の友だちでMeeHaaっていうやつがいまして、カツオですね。そいつがDJやってて、それでターンテーブル買ってみろよみたいな感じに言われて。


イオ:
今はタイに出張中の。


パイセン:
秋葉原の石丸電気に買いに行きました。


イオ:
専門店じゃなかった!


パイセン:
はい(笑)。SL-1200mk5と、ミキサーがパイオニアのDJM300っていう何も機能がないシンプルな奴ですね。買いました。


イオ:
あ、もうmk5が出てたんですね。僕もミキサーは色んなメーカーで後悔してパイオニアに行き着きました。


パイセン:
友達から絶対パイオニアにしろって言われて。ヒップホップやってる友達は圧倒的にテクニクスが多かったですけど。





影響を受けた人達

イオ:
パイセンは割と僕の中でオールジャンルなイメージがあるんですけど、それはその時のロックDJの精神を受け継いでいるんでしょうか。


パイセン:
そうですね、あとその当時ロックDJをやってて、2manyDJsを聴いたんですね。テクノ、ハウス、ロックを一緒に混ぜてかけてて、そのスタイルに衝撃を受けたんですね。俺もこういう風に色々混ぜてやってみたいなと。


イオ:
なるほど。こないだ聴いたパイセンのミックスにもそれが反映されてる気がしました。DJを本格的に始めたのはいつ頃だったんですか?


パイセン:
23、4の頃ですね、機材買って思ったのは。思ったより楽しくて、もっと早く始めていればよかったなと。今となってはバンドより長続きしてますね。バンドも25ぐらいからほぼやってない感じで。


イオ:
今もギターは家にある感じですか?


パイセン:
そうですね。ギターは、ギブソンのレスポール持ってたんですけど、ネックが折れちゃって。直してないです(笑)。


イオ:
パイセンがDJしながらギターを弾く所も見てみたいっす!あとそして、社会人になってからどういう音楽の道のりを歩んできたかも知りたいです。


パイセン:
2005年、2006年頃はageHaなんかも遊びに行って、SPACE COWBOYやFATBOY SLIMが来たら行ってて、あと2manyDJsも来たら絶対行ってました。


イオ:
僕もFATBOY SLIMの時は行ってりしたんで、もしかしたらすれ違ってたかも。


パイセン:
当時、幕張メッセでやったイベントに行ってすごい楽しかったんですけど、FATBOY SLIMがドタりまくって。笑顔でやってて。


イオ:
あの人、DJはめちゃ下手ですよね。でも笑顔でごまかすテクがすごいっていう。曲は素晴らしいから何も言わないですけど。


パイセン:
FATBOY SLIM、一昨年ビッグビーチ行った時は完全にEDMになってました。BASEMENT JAXXが凄くよかったです。


イオ:
早く次のアルバム出して欲しいですね。もう10年ぐらい出してない気がします…。


パイセン:
あとその当時、三宿のWEBでやってた「申し訳ないと」にも遊びに行って、宇多丸さんのDJにも衝撃を受けました。J-Popをちゃんと繋いでる人達がいるって思って。それにも影響を結構受けましたね。


イオ:
昔のクラブって、J-Popを絶対かけちゃいけない雰囲気がありましたよね。


パイセン:
2000年代中盤頃まではそういう雰囲気ありましたね、僕もたまにYUKIのJOYのハウスリミックスをかけたりするぐらいで。


イオ:
僕も浜崎あゆみの「SEASONS」、アナログで買ってたまにかけるぐらいでした。


パイセン:
あれは名曲ですねー。僕ドラマも見てましたよ。確かフジテレビの月9だったと思うんですけど。(2000年4月から放映の「天気予報の恋人」)


イオ:
あ、だからアナログまで切られてたんですね。知らなかった!






YUKI 『JOY』 - YouTube




浜崎あゆみ / SEASONS - YouTube





DJとしてのバックボーン

イオ:
パイセンのDJ部分のバックボーンは、2manyDJsと、J-Popと洋楽が三本柱になってるんですね。


パイセン:
はい。ごちゃまぜにしてるってのもあるんですが、最近DJやる時はドラムンベースが多いんですけど。Future Bassやハードコアも混ぜたりもします。あとはプレイする時間帯や雰囲気でハウスとかDiscoっぽいもの使うときもあります。


イオ:
今って曲はどこらへんで買ってますか?


パイセン:
今はbeatportとbandcamp、itunes辺りですね。bandcampはサンクラから誘導されて行って買ったりしてます。



(ここからしばらくmp3で買うかwavで買うかという話が続く。場合によりけりだが大体mp3の320kbpsという結論に落ち着く)


イオ:
パイセンがPCDJでセラート(*3)買ったのはいつ頃だったんですか?


パイセン:
セラート始めた頃は2008年か2009年ぐらいですね。結構出始めの頃で。一番初めの型を買いました。アナログと同じ感じでコントロールできるのがやっぱり抵抗無くできましたね。



(ここからしばらく、ターンテーブルが無いDJバーがあったりするという話が続き、ハコの話に移り、MOGRA(*1)の話になります)




MOGRAとSUGODJs

イオ:
パイセンはMOGRAに遊びに行ったのっていつの頃ですか?


パイセン:
MOGRAはDJで出たのが最初なんですよ。出る前から存在は知ってて、カミさんがMOGRAやばいらしいぞって教えてくれて、USTで見たりしてました。このクラブはなんでもかかるし出てるDJも凄いなって。いつかここでやってみたいなっていうのはずっと思ってました。


イオ:
そこにお声がかかったわけですね。


パイセン:
たまたま今のSUGODJsをやり始めた人がいるんですけど、それで呼ばれたのが初でしたね。


イオ:
あ、じゃあSUGODJsが初めてだったんですね。


パイセン:
そうなんです。僕はまだオーガナイズ等はやってなかったんですが、カツオがいて。1回目の時に、カツオがタイ出張と重なって、それで代打で僕が呼ばれたんですけど。で、カツオも俺もMOGRAでDJをやりたいと言って、それで2回目が開催されたんです。


イオ:
最初はレギュラーパーティの予定じゃなかったんですね。今カツオさんがタイ出張されてて、SUGODJsといえばカレーパイセンのイメージが強いです。


パイセン:
それで2回目はカツオがオーガナイズしてやって。3回目はイオさんに出てもらって。


イオ:
ありがとうございます!


パイセン:
3回目は僕がオーガナイズして、イオさんを秋三(*4)のリキッドで見て、また聴きたいなと思いまして。秋三の時最前列にいました。


イオ:
光栄の極みです!



(酒を飲みながらのインタビューだったので、ここからCDJやUSBでのプレイ、PCDJの話、更に雑談にシフトして行った)




DJに対する意識、今後について

イオ:
パイセンのプレイスタイルに対する意識みたいなものを聞いてもいいでしょうか?


パイセン:
お客さんがいるってのも勿論あるんですけど、自分が楽しいってのが第一ですね。あとは例えば、ワイパさんなんかもそうですけどDJやっている時ってすごい存在感あるじゃないですか。そういう存在感ていうか、体を使ってアピールする事なんかを考えています。選曲面では、お客さんを考慮したり、ハコによって、ベースがちゃんと出るハコだったら大好きなベースミュージックを使ったりというのは意識しています。


イオ:
パイセンの今後の展望を聞いてもいいですか?


パイセン:
とりあえず最近、転勤で宇都宮に来ちゃったんで、宇都宮でDJをやってみたいっていうのはありますね。実家も宇都宮なんで、呼ばれたいなぁって。後はMOGRAでやってるSUGODJsですね。もっと盛り上がってくれればいいなぁと思います。


イオ:
ラウンジが出来るんで、MOGRA自体の集客も上がるだろうし、それに合わせてSUGODJsも盛り上がって欲しいです!(インタビューした時はラウンジが出来る前)SUGODJsは、MOGRAに呼ばれるきっかけだったパーティなので。最後に一言何かお願いします。


パイセン:
宇都宮に引っ越して、少しオファーが減ってしまったので、普通にオファー頂けると嬉しいです。都内なら交通費は5000円あれば余裕だと思います!


イオ:
今日は本当にありがとうございました。





カレーパイセンへのインタビュー、如何だったであろうか。書いていて今思い出したのだが、何故DJネームがカレーパイセンという名前なのか聞きたかったが忘れてしまっていた。もしかしたら学生時代のあだ名などから来ているのかもしれないが、そこは皆さんのご想像におまかせする。次のSUGODJsは2015年6月の28日、今月末である。新しくなったMOGRA、そしてより盛り上がっていくSUGODJsを楽しみに、是非皆さん足を運んで頂きたい。ビート・ゴーズ・オン。




*1
MOGRA
秋葉原の代表的なクラブ。アニソンやゲームミュージックはもちろん、様々な音楽が満遍なく聴けるとても良い所だ。最近ラウンジが完成し、美味しい料理も食べられるようになった。店長D-YAMA氏のドン・チャックアイコンも必見。(イオ私見)

*2
SUGODJs
秋葉原MOGRAで週末に開催されているデイパーティ。凄いDJをテーマに様々なジャンルのDJが集結する。

*3
serato
アナログレコードから信号を送り、アナログと同じ感覚で操作できるPCDJソフト。

*4
秋葉原三丁目
通称秋三。MOGRA、リキッドルーム、CLUB ASIA、新宿ロフトなどで開催している。以前イオも出演兼スタッフをしていた。



posted by DJイオ at 09:16| Comment(0) | 第26回〜第50回
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。