はぐれDJ道

2016年01月12日

第28回「パリッコインタビュー」

イッツ・パーティ・タイム。DJイオだ。今回は2016年1月6日にニューアルバム「TANUKI SONGS」をリリースしたパリッコにインタビューを行った。
レーベルメイトでもあるパリッコとは少し気心もしれた仲という事で、いつより緩めの内容になっている。前置きは少なく行きたい。ではどうぞ。

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曲の作成ペースについて

DJイオ:
おつかれさまっす


パリッコ:
はい


DJイオ:
もうインタビュー開始でいいっすかね


パリッコ:
いいっす


DJイオ:
今回のアルバムの曲って、なんというか、全部一気に作っちゃった感じっすか?


パリッコ:
いえ、全然


DJイオ:
パリッコさんって、早い時はミニアルバム一週間ぐらいで作っちゃうじゃないっすか


パリッコ:
はい


DJイオ:
今回はもっとのんびりやったんすね


パリッコ:
いや、ここ1〜2年の間に出したミニアルバムから半分、今回のために一気に作った曲が半分って感じですね、10曲のうちわけは


DJイオ:
あ、なるほど。作りためたのと、アルバムの為の書き下ろしは一気にって感じか


パリッコ:
そんな感じでした


DJイオ:
でも5曲でも一気に作れるのはすごいっすね


パリッコ:
すごいすかね?そんなこともないと思います。5曲って、全然


DJイオ:
まじっすか、俺、すごい苦労しますよ、5曲


パリッコ:
そうなんですね


DJイオ:
はい


パリッコ:
苦労って、どういう?


DJイオ:
基本サンプリングが多いので、この音色とこの音色が合わないなー、とか、シンセの音が馴染まないなー、とか


パリッコ:
そうなんですね


DJイオ:
はい。パリッコさんは、REASONでずっと作ってるから迷いはほぼないっすか


パリッコ:
ここの音をどれにしようとか、メロディをどうしようとかなら、余裕でありますよ。でも2時間くらいいじって、そもそもしっくりこなかったらその曲は捨てます


DJイオ:
早い!


パリッコ:
あまり悩まないで進む曲もあるので、もうそういうのしか先に進めないような感じっていうんですかね


DJイオ:
捨てちゃうの、もったいないですね。結構ボツ曲ありました?


パリッコ:
けっこうありましたよ。曲にもなってないようなのならたくさん


DJイオ:
それも聴いてみたいな〜


パリッコ:
良くないから捨てたので、聴いてもおもしろくないと思いますよ


DJイオ:
そうか、じゃあやめとこう


パリッコ:
それが無難です


DJイオ:
はい





曲名、曲順などについて

DJイオ:
今回通しで聴いてて思ったのは、民族的なメロディが多いというか、緩い地方のお祭りみたいな


パリッコ:
それは僕が民族だからかもしれないです


DJイオ:
酒民族?


パリッコ:
はい


DJイオ:
迷いがないですね


パリッコ:
ない時はないですね


DJイオ:
曲名って、曲ができたあとつけたんすか?


パリッコ:
いや、ばらばらです。曲名からイメージを広げてった曲もあるし、半々くらいかな


DJイオ:
なるほど。例えば、「Tebure」ってパリッコさんの手が震えやすいとこから来てると思うんですが(アルコールのせいではなく、遺伝らしい)、これはタイトルから?


パリッコ:
タイトルからですね。まさにその通りで、カメラを買う時なんか手ぶれ補正を重視して選ぶんですが


DJイオ:
はい


パリッコ:
なんかぼーっとしてた時か、酒飲んでた時か、手ぶれ、てぶれ、Tebure…って、頭の中で無意味なことをぐるぐる考えていて、なんか、Tebure、ローマ字で書くとかっこいいな、とか思って


DJイオ:
あ、だからこの曲はローマ字なんだ


パリッコ:
それで、そんなタイトルの曲をいつか作ろうと思ってて、今回なんとなく作ってみました


DJイオ:
これは不思議な曲ですね。エレクトロニカっぽいけどそうともいえないような…


パリッコ:
そうなんですね


DJイオ:
そんな感じがしました


パリッコ:
ありがとうございます


DJイオ:
あと個人的に、「酒」がタイトルも潔く、曲も好きです


パリッコ:
嬉しいっす。これは、タイトルを後から付けたパターンの曲ですよね


DJイオ:
今、勘で、そうかなって言おうと思ってました


パリッコ:
勘が働きますね


DJイオ:
今日は働くようです


パリッコ:
何よりです


DJイオ:
ありがとうございます。曲順は結構悩みました?


パリッコ:
曲順は悩まなかったですね。曲順って、もう曲が揃った時点で決まってますよね、大体。


DJイオ:
マジ!?


パリッコ:
曲とか作る人なら大体共感してもらえることだと思ってました


DJイオ:
メインの曲と、ケツの曲は大体決まってるかな


パリッコ:
それ以外も大体決まってますよ


DJイオ:
そうかー、人それぞれですね


パリッコ:
そうなのか。全員同じかと思ってました。不勉強ですみません


DJイオ:
いえ、特に不勉強って事ではないと思います


パリッコ:
そうですか、それはすみません





カバーイラストについて

DJイオ:
あまり謝られると恐縮しちゃうんですが、カバーイラストのたけしげみゆきさんは、大阪のシカクでお知り合いになった感じですか?


パリッコ:
謝りすぎてすみません。たけしげさんは、そうですね。以前個展をやらせてもらった、大阪のシカクというお店の方です。素敵なお店ですよ。おもしろいミニコミとかCDがたくさんあって。タンブラーに絵をアップされてて、もうそれが最高に良かったので。


DJイオ:
おお、見てみよう


パリッコ:
鉛筆ですんごい描き込んだ動物と、脱力感のあるというか、なんかすごいシンプルで最小限の線の人物が同居してたりして、まぁジャケットの通りなんですけど、とにかく不思議な世界なんですけど、他になくて、すごくいいんですよ


DJイオ:
とても内容ともマッチしてて、今までのパリッコさんのアルバムのジャケの中でも、1,2を争うぐらい好きです


パリッコ:
それは嬉しいっす


DJイオ:
リアルな動物の書き込みと、人物のシンプルな線がいいですね。水木しげるみたいだ


パリッコ:
うん、いいんですよ


DJイオ:
あたり前だと思うんですが、全曲完成してから描いてもらった感じですよね


パリッコ:
いや、7割くらいのところでお願いしたかも


DJイオ:
お、意外


パリッコ:
スケジュールの都合とかありますし。だけど、7割くらいできてたら、大体いいですよね。残りの3割を足して、「え?こうなるならこうしたかった!」とか、あまりなりませんよね。


DJイオ:
そうですね、アルバムの雰囲気はわかると思うんで、いいと思います


パリッコ:
ホッとしました


DJイオ:
良かったっす





寝られるアルバム

DJイオ:
パリッコさんこのアルバムを聴きながら結構寝てしまうと書いてあったんすが、寝る前に音楽聴く派ですか?


パリッコ:
あまり聴かないですね。昔はよく聴いてたけど、今は布団とかでは聴かないっす。聴きながら寝てしまうっていうか、「ヤバい!明日早いから寝とかないと」って時に、アイホンから流しといたりするとすんなり寝られるっていう。即効性のある感じです。そういう時にしか寝る時には聴かないっす


DJイオ:
すごい 即効性のある音楽だ


パリッコ:
音楽としていいのかどうかは置いといて


DJイオ:
俺不眠症なんで、今度パリッコさんのアルバムで寝る前に試してみたいと思います


パリッコ:
はい、試してみてください。効いたら必ずSNSなどで告知してください。販売促進につながるので。6曲目からかけるのがオススメです


DJイオ:
結構細かい!わかりました。基本無音で寝るんですけど、前自分で寝る用に、久石譲のミックスとかとってそれ聞いてたんで、今度はタヌキソングスだな


パリッコ:
久石譲、よく寝れました?いい曲すぎて寝れなそー


DJイオ:
あんまり目立たない地味な曲ばっかり選んで作ったんで、割と途中から空気みたいな感じになって眠れました


パリッコ:
なるほど。そんな感じに近いと思います。今回「空気」って曲もあるし。


DJイオ:
まさに「空気」っすね 曲名もばっちりだ


パリッコ:
ありがとうございます。「惰眠」って曲もありますよ


DJイオ:
惰眠も人より多いんで、昼間も聞いてみたいと思います


パリッコ:
惰眠野郎


DJイオ:
無駄寝





たぬきについて

DJイオ:
そういやパリッコさんスタンプで作って今回もタイトルにしてるんすが、たぬきは結構好きなんですか?


パリッコ:
最初はお酒の方から入って、タヌキって酒のイメージあるじゃないですか?それでキャラ作ろうと思って、今はタヌキ自体がだいぶ好きになりましたね。


DJイオ:
あ、よくでっかいおちょこ、おちょこじゃない、酒樽?忘れちゃった、お酒を持ってるイメージありますね 居酒屋なんかで


パリッコ:
とっくり


DJイオ:
それだ!


パリッコ:
日本っぽいし、あまりスタイリッシュじゃないところも好感が持てますよね。


DJイオ:
ちょっとのんびりしてるような。確かに日本のイメージがありますね


パリッコ:
干支の「龍」を、どうせ実在しないんだから「狸」変えてほしいと思ってます。「たつ」を「たぬ」に


DJイオ:
龍、 かっこいいのに


パリッコ:
「たつみー」って、龍、蛇ですよ。形もかぶってる どう考えてもおかしいっす


DJイオ:
そうかー、じゃあこれから勝手に変えちゃいましょう


パリッコ:
そうっすね。龍年の年賀状、急にタヌキの絵を描いて人に送りつけよう


DJイオ:
いいアイデアっすね 龍はボツって事で。


パリッコ:
ボツにしましょう


DJイオ:
スマホゲーもドラゴンばっかりで、もう飽きたんでたぬきに変えて欲しい


パリッコ:
その方がやりたくなりますよね ドラゴンとか、中二っしょ


DJイオ:
中二で卒業っすね


パリッコ:
ちなみに、生活にタヌキ成分が足りないなと思ったら、日本タヌキクラブのツイッターアカウントをおさえておくといいです。


DJイオ:
フォローしてみます。緊張してる時なんかにも聴くとリラックスできて、よさそうですね、今回のアルバムは


パリッコ:
う〜ん、あまり、勝負時の前などに聴くようなものではない気もしますが


DJイオ:
勝負時はもっと熱い音楽かな


パリッコ:
ロッキーのテーマとか。その対極ですね。とにかく、脳のしわが減るというか、そういう効果はあるかもしれないっす。


DJイオ:
あなたの脳もすべすべに!


パリッコ:
なりたくねー


DJイオ:
俺はもうなってるかも


パリッコ:
脳がただの球体に


DJイオ:
想像するとやだなー


パリッコ:
宇宙人みたい


DJイオ:
未来ですね


パリッコ:
未来的です





音の路線、睡眠時間について

DJイオ:
熱い音楽で思い出したけど、アル中(ALCOHOLIC TUNES。パリッコの4thアルバム)の時みたいなファンキー路線はしばらくいいかなって感じですか?


パリッコ:
どうかな、今ゆるいのが楽しいんですよね。大きなテーマとして、ひとりでお酒を飲む時に聴きたい音楽というのがあるので


DJイオ:
なるほど


パリッコ:
それでどうしても脱力方面に行ってしまうんですが、たまに頼まれるリミックスなんかでは、割と激しいのも作ってますよ


DJイオ:
言われると、確かに


パリッコ:
あと、こないだLBTでプロデュースした東京女子プロレスのCDとか、けっこうファンキーめな曲たくさん作ったような気がします


DJイオ:
そうですよね、基本的にプロレスの入場曲やテーマ曲だから、激しいのが多かったですね


パリッコ:
ねむたいのはあれですからね


DJイオ:
心の内には激しいのも眠ってるけど、今は一人酒音楽を追求したい感じなんすね


パリッコ:
なんかダセー


DJイオ:
オウノウ、まぁでもなんとなくわかったっす


パリッコ:
よかったです


DJイオ:
聞きたかったことも大体聞けました


パリッコ:
聞きたかったことがあったとは


DJイオ:
なかったらインタビューしないっす


パリッコ:
おー、気づきを得ました


DJイオ:
だいぶ気づきましたね


パリッコ:
だいぶハッとしました


DJイオ:
言い直した


パリッコ:
はい


DJイオ:
あと関係ないけど、パリッコさんって最近夜の何時頃に寝てます?平均して


パリッコ:
22時くらいかな


DJイオ:
早ぇ!


パリッコ:
なぜですか?


DJイオ:
いや、僕は24時ぐらいに寝るので


パリッコ:
なぜです?


DJイオ:
それぐらいの生活リズムだからかな


パリッコ:
僕も同じです


DJイオ:
なるほど、ハッとしました


パリッコ:
何よりです





最後に

DJイオ:
最後にピコカルの読者に、パリッコさんから伝えたいメッセージはありますか?


パリッコ:
いじめられたら、堂々と逃げろ!


DJイオ:
アルバムと関係ない!


パリッコ:
面目ないです


DJイオ:
でも、いい格言ですね


パリッコ:
オリジナルです


DJイオ:
座右の銘


パリッコ:
ですね


DJイオ:
あ、最後に聞くの忘れてた!ジブリで一番好きな作品とシーンってあります?


パリッコ:
魔女の宅急便で、キキだっけ? あの魔女の


DJイオ:
キキです


パリッコ:
そのキキが、空を飛べなくなってたのが、最後に飛べるようになるシーンです。ゾワゾワって毛がさかだって


DJイオ:
名シーンだ


パリッコ:
あれが好きっすね


DJイオ:
てっきり千と千尋かと思ってました


パリッコ:
タヌキソングスには千と千尋の方が近いですね


DJイオ:
お風呂ですもんね


パリッコ:
うん、まーあれも好きです


DJイオ:
やはり。今回、だいぶいいインタビューになった気がします そろそろ終わりでいいっすか?


パリッコ:
はい


DJイオ:
ありがとうございました


パリッコ:
おつかれです





如何だっただろう。今回のアルバムの雰囲気がわかったであろうか。アルバムに対する本人の思いは、こちらの巴里風呂に綴られているので是非合わせて読んでみて頂きたい。
ちなみに前回のアル中発売時の時のインタビューはこちらである。これからパリッコがどういった音楽を作っていくのか、個人的に非常に興味深いところである。ビート・ゴーズ・オン。



posted by DJイオ at 10:12| Comment(0) | 第26回〜第50回
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