はぐれDJ道

2017年07月21日

第35回「金田淳子インタビュー」

イッツ・パーティ・タイム。DJ イオだ。
今回は、一切音楽に興味が無いという旨の発言をしていた金田淳子氏にインタビューを行った。やおい・BL 研究家・フェミニストとして知られる女史は、以前「ele-king」(Vol.6、2012年6月29日)の座談会でそう話していた。
基本的に DJ やトラックメイカーなど、音楽に興味のある人物にインタビューしていた本連載であるが、ためしにそうではない人に聞いてみてもおもしろいのではないか?という興味とノリから今回のインタビューが実現した。
読んで頂くとわかると思うが、結果的に本連載最長インタビューとなり、また、知らない音の世界も教わる事になった。それでは是非読んで頂きたい。
また、「アナル」という言葉が頻繁に出て来るが、気にせず読んで頂きたい。


金田淳子
ボーイズラブ・やおい・同人誌研究家。社会学研究者。1973年富山県生まれの永遠の17歳。東京大学に学部生、院生時代を含めて 15年ほど通っていた廃人。
誌と批評の雑誌「ユリイカ」で 2007年から現在まで 3回にわたって編まれた BL 特集で編集協力&執筆のほか、「美術手帳」2014年の BL 特集でも編集協力&執筆。
共著に「文化の社会学」(佐藤健二・吉見俊哉編著、有斐閣、2006年)、「オトコのカラダはキモチいい」(二村ヒトシ、岡田育、金田淳子共著、KADOKAWA、2015年)などがある。





音楽との出会い

DJ イオ(以下、イオ) : 金田さんは一切音楽に触れずに過ごしてきたと、以前「ele-king」の対談で話していたのですが本当に音楽を聴かなかったのでしょうか?

金田淳子(以下、金田) : そういえば「ele-king」で、2012年に、三田格さんとか洋楽に異常に詳しい人との、謎の座談会がありましたね!今、小学生時代から思い出してるんですが、音楽を一切聴いていないというわけではないのですが、ふつーにテレビで流れている歌謡曲以外のものを聞いてなかったです。うち貧乏だし親が無趣味なので、ラジカセとかもなかったんですよ。たしか小学校5年生ぐらいのとき、初めて自分の意思で選んでレコード(レコードの時代)を買ってもらったのですが、それはチェッカーズの「ジュリアに傷心(ハートブレイク)」(1984年)でした。それを、幼児向けの小さなレコードプレイヤーで聞くわけですよ。ちょうど、小学校高学年の友達にチェッカーズに詳しい女子がいたので、カセットにダビングしてもらったものを、部屋で聞くようになりました。このあたりで必要性を感じて、ラジカセを親に買ってもらってますね。その後、その女子のおかげで、C-C-B の大ファンになり、中学時代は C-C-B を聞いてすごしましたが、彼らはその頃、すでにあまり売れてなかった・・・。イオさん、C-C-B って何の略か知ってます?

イオ : Coconut Boys(ココナッツボーイズ)?

金田 : えっ!一般的に知られてるの?それともイオさんが C-C-B ファンなの!?

イオ : ファンじゃないので、名前だけ知ってて音楽は聴いた事ありません!

金田 : 聴いたことないことはないでしょ!一時期、スーパーマーケットとかいろんなとこでかかってたよ!

イオ : そうなんですね、多分世代の違いで自分の頃は光GENJI とかでしたね・・・。聴けばわかるのかもしれません。

金田 : 世代の違い!!私がなぜ好きになったかというと、C-C-B が 5人でラジオをやっていたのですが、妙に仲良くて BLみ(ボーイズラブっぽい感じ。男と男がイチャイチャしている様子)があったからです。失礼ながら、正直、歌は下手だと思っていました。

イオ : BL っぽさのおかげでファンに!

金田 : ただ、ドラムでボーカルの笠(リュウ)くんの、ボーイソプラノのハイトーンボイスは、ほかにない芸風だったので、それも BLみがあって好きでした。

イオ : 既にその頃から BLみで音楽を聴いていたんですね。

金田 : もちろん BL っぽさは大事です。5人の髪の色がアニメみたいだったので、キャラがつかみやすかったことも大事です。チェッカーズは、7人もいるので、前に立って歌ってるフミヤと鶴久と高杢しか覚えられませんでした。当時、ノートとかにひとりでこっそり、C-C-B を少女漫画風にしたイラストを描いていました。

イオ : なるほど、好きなアーティストは描いたりしますよね。チェッカーズは自分はギリギリ世代じゃなかったので歌しか知りません!

金田 : また世代の違い! そういえば私は光GENJI のメインメンバーと同年なので、中学のころは普通に周囲の女子がファンになってましたね。そうそう、それでやはり C-C-B などを貸してくれたのと同じ女子が、光GENJI も詳しくて、ダビングしてくれたので、最初のアルバムの曲はだいたいわかりますね。



チェッカーズ 【ジュリアに傷心】 - YouTube




C-C-B Romanticが止まらない (1985) - YouTube

※確認した所、イオはこの曲を知っていた




中高時代

イオ : 他に中高の頃で聴いたアーティストはいますでしょうか?

金田 : BLみといえば光GENJI なんでしょうけど、私は彼らにはあまりハマらなかったんですよね。同年というのがちょっと生々しすぎて。普通に激務だし大変そうだな・・・。と思ってみていました。

イオ : かなり大人な視点ですね・・・!

金田 : 中学生のときはすでにかなり、当時でいうところの耽美小説(いまの BL)を読んでいたため、アイドルといえば枕営業、というイメージがあったのも、「大変そうだな」と思う原因です。実際、単なるイメージというわけじゃなく、そのとき丁度、北公次さんの「光GENJIへ - 元フォーリーブス北公次の禁断の半生記」(1988年)という、ジャニーさんの、少年に対する性暴力についての暴露本が出ていたんですよ。その本は、中学校の女友達の間でぐるんぐるんまわされていました。

イオ : おおお・・・。その時は既に「やおい」という言葉はあったのでしょうか?

金田 : やおいという言葉は、1970年代後半ごろに金沢の女性たちの創作サークルで生み出されて、1979年にはその方々が「らっぽり」の「やおい特集号」という同人誌を出されてますね。若干意味を変えつつも、1980年代後半には同人誌の現場でふつうに使われるようになっていたので、私も知っていました。

やおい・BL の歴史についてもっと知りたい人は、「美術手帖(2014年12月号)」の拙稿「ボーイズラブの歴史」(78ページ 〜 81ページ)を参照してください。


イオ : 1979年、自分が産まれた 1年後だ・・・。

金田 : ただこの言葉は、最初はオリジナル創作、1980年代には二次創作と密接に関連づけられていて、今でもあくまで「女性が女性に向けて描く、男性どうしの恋愛、セックスの物語」という「創作」ジャンルについての言葉であるため、こういう実際の性行為というか性虐待を「やおい」とは言わないですね。

イオ : なるほど。

金田 : ただ言葉は生き物なので、先ほど言った意味とは違うような意味で使っていた方もいるとは思いますが。




耽美小説を意識した頃

イオ : 金田さんが初めて耽美小説を意識したのは、どういった作品からだったんでしょうか?

金田 : それを話し出すと、音楽から話題がすごいそれますがいいんでしょうかw

イオ : いいですよ!後で無理やり戻します!

金田 : 小説よりも、竹宮惠子先生の傑作コミック「風と木の詩」をたまたま、公民館でみつけて読んだのが最初ですね。風木は、すごいエロかったので、小学生の女子の間でぐるんぐるんにまわされていました。

イオ : 昔読みました、名作ですよね。風木って略すんだ・・・。

金田 : ただ出てくる少年が 13歳ぐらいだし、性器や結合も明確には描かれないので、私はしばらくの間、男×女のロリータものだと思っていました。でも同時期に、魔夜峰央先生の「パタリロ!」とかを読んでいるうちに、美少年美少年ってしょっちゅう言ってるから、あ!男だ!って気づいたんですよ。そして「だがそれがいい」となりました。小学校4年生 〜 小学校5年生ぐらいですかね、このあたりで私のこの傾向が開花しました。

イオ : 早い!

金田 : インタビューとかで聞いてると、女性だと、小学校高学年ぐらいが多いです。1990年代以降は、ジャンプ作品の同人誌アンソロジーを間違って買って、やおい的な作品が載っているので、自分はそういう作風が好きだということに気付く人が多いです。もちろん本人は、男女のセックスも何をやっているかわからない頃なんですが、とにかくエロイ!ということはわかるんですよ。私自身が、耽美小説やコミックの中で、男どうしがやっているのはアナルセックスだと気づくのは、中学校2年生のときに栗本薫先生(このジャンルを広めた開祖のような人)の小説を読んでからです。

イオ : 栗本薫先生、名前だけ知ってますが読んだ事ない・・・。今度読んでみます。

金田 : 栗本薫先生は晩年の作品がかなり筆が荒れているので気を付けてくださいw
ただ、「真夜中の天使」(1979年)、「翼あるもの」(1981年)などは、このジャンルの古典的傑作ですね。伝説の耽美雑誌「JUNE」が 1978年に生み出されるのも、栗本薫先生と竹宮惠子先生の力が大きいです。


イオ : JUNE、なんでかわからないけど一時期読んでましたね・・・。確か・・・。

金田 : 海外のロック、パンクなど BLみのあるものをよく扱ってたからですかね?イオさんの衝撃の JUNE 時代。

イオ : いや、音楽は昔は B'z ぐらいしか聴いてなくて、全く関係なく、長野まゆみ先生の本を読んでいたからそこら辺で知ったのかな?

金田 : まあ、言ってしまえばサブカル・おたく総合誌ともいえるので、わりと男性でも読んでいる人がいたし、知的な雑誌として楽しめる感じもあったんだと思います。いやイオさんが、オナネタとして使っていたとしても全然 OK ですけど。

イオ : オナネタにはしてなかったですね。

金田 : なるほど!というか長野まゆみが好きなら、もっと BL を読むべきですよ!

イオ : え!

金田 : もう長野まゆみワールド(アナルセックスあり)って感じのものたくさんありますよ!お得!とりあえず映画化などもされている中村明日美子先生をおすすめします。「同級生」とか読んでみてください。ちなみに同級生はアナルセックスまでは描いてないので、初めての方も安心。

イオ : 長野まゆみワールドは後期になって、モロだし感が出てきてアレだったので、初期の幻想小説や SF 入ってた頃が好きでした。

金田 : そうかモロ出しはダメなのか・・・。

イオ : 中村明日美子先生読んでみます!性的には僕はヘテロなので、興ざめしてしまって・・・。

金田 : いや、お話の面白さとエロスに、ヘテロとかホモとか関係ないから。とはいえ私はお金に限りがあったので、JUNE をあまり買ってなくて、図書館で借りられる小説とか、たまに通販で買う同人誌とか、自分で自分のために描くエロ小説とかで補給していました。

イオ : そうだったとは・・・。同人誌はどういったものを買っていたんですか?

金田 : オーソドックスに C翼(キャプテン翼)同人誌が好きでしたが、中学生のときに大友克洋の「AKIRA」が映画化されたので、そこからすごいハマって、会員制の同人誌サークルに入って、月1回の会報のためにしこしこイラストを描いたりしていました。ただ「AKIRA」は硬派な作品なこともあって、自分もそのときは意地になって、やおい本は買ってなかったですね。とはいえ後から考えると、やおい本を求めている自分の欲求を否定していただけなんですが・・・。

イオ : C翼はわかるけど、AKIRA も流行ってたんですね。知らなかった・・・。

金田 : あ、同人誌界で AKIRA は別に流行ってないです。地方都市だし、同人誌とかぜんぜん手に入らなくて大変でした。だから寂しくて、サークルに入ったりしてたんです。

イオ : なるほど。

金田 : あと中高を通じて、栗本薫先生のハルマゲドン的作品「魔界水滸伝」が好きで、目当てのサークルさんの同人誌を通販で買っていました。魔界水滸伝は、ふつうに男カップルが出てくるため、そのエロ本をすごい求めてました。

イオ : 魔界水滸伝も読んでないっす。地方都市住まいで、コミケには行ってはいなかったんでしょうか?

金田 : コミケは、富山県の貧しい中高生にとっては、実感がないというか、ほぼ夢みたいな存在でしたね。魔界水滸伝、小説ジャンルとしては、そこそこ流行っていたみたいなので、東京に住んでいたらいろいろ手に入ったんでしょうねー。でも、ひとづてに大手サークルを教えてもらい、大手サークルさんの本を通販できたので、けっこう充実していました。あと「アニパロコミックス」というみのり書房が出していた、パロディ総合誌みたいなのを、中学生の時はなめるように読んでいました。いい意味で、特に地方都市では物が足りなくて、飢えがあった時代ですねー。

イオ : ハングリー精神にあふれてたんですね、そして昔は富山にお住まいだったんですね。自分も地元は茨城だったので、大学入ってから初めてコミケいきました。

金田 : ですよね。大学生になったころはそれほどハマっているものがなかったんですが、ガンダムW を友達に教えてもらって、それでコミケも行くようになりました・・・。

イオ : ガンダムはもう王道ですよね。

金田 : それはそうと、高校生の時、友達が貸してくれるものはだいたい受け入れていたので、実は洋楽も借りていて、Prince(プリンス)が好きになったんですよ。

イオ : おお!意外!

金田 : 友達にマイケル・ジャクソンおたくの子がいて、おかげでマイケルもだいたい聞いてたんですが、プリンスは楽曲がいいなと思ったのと、やはり彼の存在感に BLみを感じたんですよね。意外ですよね!私も自分がプリンス好きっていう話をするたびに「意外だな」と思います。

イオ : やはり BLみが関係していた!

金田 : なんか歌詞がエッチなんですよね。それを男性がファルセットで歌い上げるところが、BLみだなぁと思って。情報誌とか買ってないんで、実際にプリンスがバイだったのかどうかとかは、知らないんですけど。とはいえ、物のない時代でも、ほかにいろいろ BLみのある音楽、あるだろって感じなので、それなりに楽曲も好きだったんだろうと思います

イオ : プリンスはバイだった可能性もあるみたいですね。真偽はわからないですが。(今、ネットで調べた)

金田 : まじか!バイか!!すごいいいことを知った。ありがとうイオさん。




大学時代

イオ : 大学に入って BLみなどを感じ、聴いたアーティストはいましたでしょうか?

金田 : 大学に入って、ガンダムW にハマって同人誌を買ったりとか、とにかく買える物に制限がなくなったので、そのあたりからプリンス聞いてないですね・・・。CD は捨ててないけど。大学院生(20代後半ぐらい)になってから、BLみというか、同人誌でかなり流行ってたなと思うのは、Cocco ですね。

イオ : えええ!

金田 : ああいう自殺他殺をほのめかす感じの歌詞や生き様って、創作をしている若い人に訴えかけるものがありますよね。別に彼女のパロディ同人誌が出ていたわけではなくて、よくタイトルとかに用いられるんですよ。B'z とか有名どころもしばしば使われるんですけど、Cocco は、一般的な知名度がそれほどでないのに、女性の描く同人誌ではよく使われるよな、ってイメージです。私も好きで聴いてました。大学生のときは、「ワンピース」の男女カップリングにハマっていたので、それもありまして。

イオ : 意外です、全然知らなかった。

金田 : パロディ同人誌の世界では、わりといろんなものがミックスされるので、マンガ・アニメ一辺倒って感じでもないんですよね。1990年代ぐらいまでは、好きな曲の歌詞などがよく同人誌に引用されてて、やはり切ない系・痛い系は愛されてますね。

イオ : そうなんですね。

金田 : 歌謡曲など有名な曲を聴いているうち、自分の好きなカップリングについて歌っているみたいだ!と思うことは、おたく女子にはよくあることで、当てはめてカラオケで歌ったりとかしますね。今でもそういう文化は普通にツイッターなどで観測できます。ポルノ(ポルノグラフィティ)の「アゲハ蝶」(YouTube)とか、みんな「私の好きなこのカップリングのことを歌ってる!」って言いますね(笑)。どれだけたくさんのカップリングを彩ってきたのかわからない。

イオ : そういうカップリング曲をたくさん知りたいです。

金田 : 私の場合、上に述べたように、一部のバンド、アーティストについてだけ全部聞く、みたいな感じの音楽との触れ合いなので、あまり、「これが私の好きなカップリングにあてはまる曲だ」という発想にならなかったんですよ。でも Cocco はだいたいの曲が、私の考えてるカップリングに近くて好きでした。近いというより、私の創作傾向が Cocco にひきずられたんでしょうね。「強く儚(はかな)い者たち」(YouTube)って曲が一番有名ですが、あれは、わりとワンピース同人誌では鉄板のタイトルですねw

イオ : そうだったとは・・・。

金田 : 個人的には、歌詞をちゃんと聞くと、ワンピースのマッチョな世界観を、批判している内容になるのがいいと思うw
私自身、ワンピースじたいが好きなわけではなく、その中で私が考えたあるカップリングについてのみ、ハマるという傾向だったので・・・。でもあのころは熱かったんで、尾田栄一郎先生に手紙とか書いたことあるw
のちのち尾田先生が、女性ファン向けに描いてるつもりはないってインタビューで言ったりしてるんで、手紙をもし読んでくれたとしても、気持ち悪いって思われてたんだろうなぁ。


イオ : 凄い!ドラゴンボール幽遊白書などはどうなんでしょう?金田さんが好きなカップリングも知りたいです。

金田 : ドラゴンボールは同人誌ではギャグ本のほうが目立つのですが、普通に、ベジ受けは鉄板ですし、私も読んでますね。あとピッコロ受けが好きですね。ただあてはめ曲とかは思いつかないなー。

イオ : 曲はないかー

金田 : たぶん音楽に詳しい人ほど、いろいろ思いつくんでしょうね。幽白(幽遊白書)は、同人誌の一時代を築いたといっていい大ジャンルなので、もうありとあらゆるものがありましたが、私自身はそれほどハマってないんですよね。ただ、榎本ナリコさん = 野火ノビタさんが、蔵馬×飛影をよく描かれてたので、それは読んでたりしましたw
蔵飛か、飛蔵かで、戦争が起きる。


イオ : この記事を目にして色々思いついた曲を皆さん Twitter で書いてほしいですね。幽白ハマってないのも意外でした。

金田 : そうですね。幽白とか H×H(HUNTER×HUNTER)は、もう原作最大手って感じなので、作風的に、同人誌的なアングラな要素も含めて、すべてが描かれつくされてる感じがしてしまうんですよね。

イオ : 富樫(冨樫義博)先生凄いなぁ

金田 : ドラゴンボール、スラムダンクとかだと、王道の少年マンガなので、隠されている部分がすごく多いように感じますが、やはり幽白は、エロスも含めてなんか全部があるような感じなので、個人的には同人誌が必要にならないというか・・・とはいえ、やはり飛影がエッチなことをされるところは見たい。

イオ : 蔵馬より飛影が人気なんですね。

金田 : どちらが人気かはわかりませんが、カップリング表記研究家であるタルトさんの「カップリング表記データブック 作品ガイド」(2014年)によると、蔵馬×飛影が 19.4%、飛影×蔵馬が 16.8%で、いい感じで競ってますね。
タルトさんのサークル「あまあまくろにくる」の通販ページ

金田 : 幽白は、公式でアニメにつけられた楽曲もすごくイメージに合ってましたね。そういえばエンディングをよく手掛けていた、高橋ひろさんの CD 持ってるわ!!1990年代には公式が需要をちゃんと見抜きだしているので、いろんなアニメのキャラクターのイメージソングがじゃんじゃん出ますね。

イオ : 幽白はアニクラでもよくかかりますね。アニリミなどでも。以前、「「微笑みの爆弾」The Lasttrak REMIX (Club Edit)」(YouTube)なんか流行りまくりました。

金田 : あまりオタクじゃない人達も、幽白のこの歌は知ってる!って感じなのかな?周囲にオタクしかいないのでその辺がわからないんだけどw
でも私的には、あまり音楽を聴かないため、もう公式のイメソンだけで十分って感じになってましたね。Cocco とかは例外ですが。


イオ : そうですね。幽白は皆見てたし、有名です。




エヴァ以降

金田 : そうか、エヴァ(新世紀エヴァンゲリオン)ぐらいまでは、みんなの共通言語になるようなアニメがあったんですね。

イオ : そうですね。エヴァ以降金田さんが個人的にハマった作品はありますでしょうか?

金田 : エヴァの直前で、ガンダムW(たぶん人生で一番多くの冊数の同人誌を買ったと思う)。1996年 〜 1998年頃、人生で一番アニメを見てましたね。ウテナ(少女革命ウテナ)エスカフローネ(天空のエスカフローネ)など名作も多かった。エヴァ自体は、私はそれほど好きではないのですが(評価はしています)、まあ周囲の盛り上がりがすごかったですね。

イオ : ガンダムW 観てみよう・・・。自分は受験生時代で、エヴァに異常にハマってそれぐらいしか見られませんでした。ウテナもエスカフローネも見られなかった・・・。

金田 : エヴァに異常にハマってwwww
いやまぁ、10代であれを観させられたら衝撃でしょうね・・・。


イオ : しょうがないじゃないですか!中2を引きずった高校生なんかハマるに決まってます

金田 : しょうがないし、あの頃、エヴァにはまってない 10代とか、逆にどうなのかと思う。

イオ : その通りっす。

金田 : ほかのアニメが全部薄味に見えちゃうんですよね、それでほかのものが見れなくなるのわかる。大人ですらそういうこと言ってたもん。

イオ : 竹熊健太郎さんも単行本出す程ハマってましたね。

金田 : そうですねー。まあオタク論が流行ったのもエヴァのおかげみたいなところあるし。ちなみにアスカ(惣流・アスカ・ラングレー)派ですか、レイ(綾波 レイ)派ですか、その他ですか。

イオ : レイ派です。ショートカット好きなので。

金田 : そういえばこの男、ショートカットフェチだった・・・。

イオ : 内田有紀好きでした。

金田 : 内田有紀から来たフェチなのか!たしかに彼女はいい。

イオ : 金田さんは、大人になってから男性アイドルにハマったりはあまりなかったのでしょうか?

金田 : まず三次元の人の顔を見分けるのが得意じゃないわけですよ。だから、コスプレみたいな髪型をしている C-C-B が好きだったというのはありますね。

イオ : 前ツイッターでも書いてましたね。

金田 : アイドルは最初に 5人とか 10人とかでワッと来るじゃないですか、それはうまい方法なんですが、三次元だと見分けがつくまで大変。ほんと大変なんですよ。ドラマとかを観るのが。

イオ : 大河ドラマはずっと見てるのでは?

金田 : 大河ドラマも、できるだけ字幕をつけて見てますね。

イオ : ア、ナルほど。誰が喋ってるかわかりますしね。

金田 : そうそう。時代物だと、まず役者以前に、演じてる歴史人物自体「誰?」みたいなことがしょっちゅうなので。特に若い女性はだいたい同じタイプの美形なので、すごいつらいです。

イオ : すごいつらいw

金田 : そういえば大学院のとき、一時期、相川七瀬にハマっていたのですが、この理由もすごいオタクらしいもので、TRPG をやってたころ、ふと女性キャラを作ったのですが、マスターに「このキャラは相川七瀬のイメージだね」と言われたので、そこから聞き始めてファンになりましたw
こんな理由で相川七瀬を好きになった人、ほかにいないんじゃないかなw


イオ : TRPG から、マニアックだ・・・。一番好きな曲はなんですか?

金田 : 「夢見る少女じゃいられない」(YouTube)、ですね。

イオ : 僕もあの曲は好きでしたね。

金田 : 個人的に思うのは、最初の頃の楽曲はいいんだけど、キャラの路線変更をするためなのか、だんだんさえない曲になっていきましたね。ランキングで一番上がったのは「恋心」(YouTube)なんですが、キャラ的にも、ああいうスローな曲は合ってないと思っています。そもそも私、バラードが嫌いなんですよ。アップテンポな曲が好き。

イオ : どうしても激しいイメージが強いですね、未だに。

金田 : 不良少女のイメージですからねえ。

イオ : じゃあ金田さん、ハウスなど好きなのかも。アメリカのゲイの人達が作ったカルチャーなので。

金田 : そうなんだ!代表的な曲教えて。

イオ : 凄く広いシーンなので、暫しお待ちください・・・。

金田 : いつでもいいよw




30代で聴いた曲

イオ : 思い出してる間に、30代で聴いた曲など教えて頂けるとありがたいです!

金田 : 2000年ぐらいに大学寮に入るので、そこでテレビアンテナが部屋になかったので、地デジ化に先駆けて、テレビ離れが決定的になります。

イオ : 決定的。

金田 : だから 30代からはテレビから流れてくる流行の曲、というのが(一部のアニメ関連以外は)ほとんどわからなくなるのです。テレビを見ていて、この芸能人いいな、というアクシデンタルな出会いもなくなり。友達の家で、遊戯王とか、ヒカルの碁とかアニメだけを録画させてもらっていました。

イオ : 町を歩いていて、気になる曲なども特になかった感じでしょうか。

金田 : 町とか歩かねえから。

イオ : 引きこもりだ。

金田 : というか街を歩いてて、音楽って聞こえてくるかな・・・?あ、スーパーとかか。でも既に何の曲のアレンジかがわからない。

イオ : 流れてる場合は滅茶苦茶気になりますよ!

金田 : えっそうなのか。まあ基本、部屋にいるというせいもありますね。

イオ : 職業柄しょうがないのかもですね。

金田 : そういったテレビ離れを経て、このあたりの記憶があんまないんですけど、2008年ぐらいから、ニコニコ動画をすごい見るようになり、ニコニコで流行ってる曲、という枠で、知ってる曲は増えました。ニコニコ組曲などで、アイマスや東方の曲を知ったりと。今のシーンは全くわからないのですが、当初は、ボーカロイドの有名な曲はわかる、って感じでしたね。

イオ : 千本桜などですかね。

金田 : ああ、もはや千本桜は新しく感じますね・・・。キャラと声で KAITO が好きなので、一時期はけっこう聴いていました。

イオ : 好きな曲はありました?

金田 : KAITO で私が好きな曲は、カバーが多いのですが、人気動画で、平沢進カバーをやってる、これですね。「パプリカED「白虎野の娘」兄さん10人前(+リン2人前)」(ニコニコ動画)普段は、適当に KAITO メドレーとかを探して聞いてますね。ボカロオリジナル曲で、技術的に・発想的にほんとすごいなと思ってるのは、「初音ミクの消失」(ニコニコ動画)ですね。

イオ : ボカロシーンに疎いので初めて知りました・・・。実は平沢進も全然通ってないので・・・。

金田 : 平沢進、わたしもベルセルクで初めて知ったぐらいなので・・・。ボーカロイド曲は、アングラなだけに、下ネタと、いわゆる自殺他殺をほのめかすような暗い曲が多くて、そういうのはやはり若い人の感性に訴えかけるんだろうなと思います。

イオ : 確かに多い印象です。さっきのハウスの話に少し戻るんですが、「Frankie Knuckles - The Whistle Song (Virgin Records 1991)」(YouTube)などがクラシックとして有名かなと思います。昔の曲は少し遅かった。

金田 : ほうほう聞いてみます。あ、後、割とテクノについては、よく知らないけど、なぜか親近感ありますね。

金田 : a-ha とかの曲は普通にいいなと思っています。

イオ : テクノとは少しずれるかと思うんですが、「Take On Me」(YouTube)などですか?

金田 : そうそう。これむっちゃ好き。一時期、リピートして聞いてました。なんででしょうね、歌詞もいいと思うのですが、やはりリズムとメロディでしょうね。全くオタク的な動機なく、いいなと思っていますね。

イオ : 純粋にこういう曲調が好きなんですね。

金田 : そうですね、バラードが嫌い&アップテンポが好き、という感じで。さっき教えてもらったハウス?の曲もいいですね。多分、オタク的な動機とか、物語性をとりはらって、音として聞いたときに、こういうのが一番好きなんでしょうね。ただ歌詞のない曲は、物語がないので、それほどアガることがなくて(笑)、やはりグッとくるのは、アニメのタイアップ曲だったりしますね。鋼の錬金術師(最初のアニメ化)とか、タイバニの楽曲はすごくよかった。ハガレン(鋼の錬金術師)のアニメで、ポルノグラフィティいいなって思いました。

イオ : 気に入ってもらえて嬉しいです。ハウスは物凄く大雑把に説明すると、ディスコ→パラダイス・ガレージ(クラブというかディスコの名前)→ハウスと進化してきたので、ゲイの方々が作ってきた文化と言っても過言では無いです。

金田 : そうだったのか!いろいろ聴いてみたいです。レズビアンの方々の文化の音楽ってあるんですか?

イオ : レズビアンの方々の文化、あるとは思うんですが、自分はあまり明るくないな・・・。レズビアンのパーティに男は基本入れないので・・・。

金田 : なるほど!わかります。

イオ : ハガレンのポルノグラフィティの曲、これですね。「メリッサ」(YouTube)

金田 : そうそう。あのですね、歌詞が自虐的でエロイんですよ。同人女が好きなものをわかってるなーって思う。ハガレンの主題にも合ってますしね。あと、アジカンもハガレンで知ったと思う。

イオ : アジカン好きですよ!失礼ですがご存じだとは思いませんでした!やはりアニメから知った曲が多いんですね。

金田 : 私はあまりそこらへんの歴史に詳しくないのですが、体感だと1990年代末?ぐらいから、普通に、アニメとタイアップした主題歌を、有名アーティストが作るようになったので、「ああ、この人ら、有名なのか・・・。」ってことを、アニメを見てようやく知るって感じです。BUMP OF CHICKEN も、名前と、望遠鏡をのぞき込んだ♪しか知りませんでしたが、昨年のアニメ「血界戦線」の主題歌「 Hello,world! 」(YouTube)で凄く印象が良くなりました。

イオ : 自分もそういうの多いですね。現在進行形で好きなアーティストはいますでしょうか?




おもしろ三国志が好き

金田 : 実は「この人なら必ず買う!」っていうアーティストはいないですね・・・。おもしろ三国志さんかな? 今はほかの曲に関しては、そのアニメが好きだから、CD も買うって感じなんですよ。

イオ : 金田さんの好きな朕(おもしろ三国志の一人称兼三人称)は、どこから知ったんでしょうか?一般的にはマニアックなアーティストだと思うんですが・・・

金田 : たぶん 2006年か 2007年の、「三国志の宴」という、ロフトプラスワンでやってた、三国志イベントですね。いっぺんでフロア全体が朕朕に持っていかれました。こういう三国志の表現があるのか!!っていうのが目から鱗でした。

イオ : ああ!三国志全然わからないから行ってないけど、それで知ったんですね。

金田 : そうです。全く知らない人だったし、ライブとか要らないけど?みたいな気持ちだったのに、もう出演して最初の曲がはじまったときから、全員ノリノリ!!それからずっとファンですね。

イオ : 凄いな、朕。

金田 : ライブハウスとかたまに行くようになったのも朕朕あってのことですね。ほかの人の演奏のときはけっこうしらけているんですが(笑)。やはり三国志という物語の厚みを背負って、そのうえで、楽曲に昇華してるのがすごいですよ。

イオ : ほかの人は三国志関係ないですからね。早くファースト CD 出して欲しい所なんですが、副業のサラリーマン業がクソ忙しいらしくて、なかなか難しいらしいです。

金田 : たぶんほかの歴史ジャンルとかでも、同じような発想で音楽やってくれる人たちがいたらハマると思うんですが、あんまし聞かないですよねーw

イオ : 確かに・・・。おもしろ三国志の曲で一番好きなのはどれでしょうか?

金田 : やはり「董卓討つべし」(YouTube)

イオ : 鉄板ですね。

金田 : 「ヴィ周郎」(YouTube)もよく視聴します。盗んだ画像で作り出すw

イオ : おもしろ三国志がヴィジュアル系好きだから作った曲ですね。ようつべにあったとは・・・。

金田 : ニコニコにもようつべにもありますね。朕朕の弱点は、メロディアスな曲が苦手ということだと思うんですが(失礼)、別の方が歌われてて、すごくよい感じに仕上がってます。DJ 勝也さんだっけな。ヴィ周郎は、夜道を歩いてるときに、ついつい口ずさんでしまう歌ですね。

イオ : そこまで!

金田 : 歌詞もいいんですよ。董卓討つべしを口ずさむのは結構ハードル高いからw
おもしろ三国志さんには、もっと売れてほしいので、信者としてこれからも布教活動をやっていきたいですねー。


イオ : 董卓討つべしを口ずさむのは苦行に近いと思います。




作業音楽

イオ : 金田さんは原稿作業が多いと思うんですが、その時音楽などは流していますか?

金田 : 思考しているときは、気が散るので流さないです。ただ、作業になってるときは、わりと流しますね。ただメッセージ性が強い曲だと、聞く方向にひきずられるので、ニコニコ動画で、「作業用動画 朝のカフェ」みたいなのを聞いてますw あとは、ラジオ(ウィークエンドシャッフル)の過去の回とかを聞いていますね。ラジオのほうは音楽じゃない! 実は、iTunes の使い方が、いまいちまだわかってなくて、iTunes で買った曲とかを、死蔵している感じなんですよ。あといいコンポとかを持ってないのもあって、CD も死蔵。それもあって音楽から遠ざかってしまい、だいたい動画で聞いてる感じです。

イオ : 勿体ない!今度教えます!iTunes。

金田 : 曲を単純に、くりかえし演奏してほしいのに、それがわからない。

イオ : なんてこった・・・。ウィークエンドシャッフルをお聞きとのことですが、RHYMESTER は聴いた事ありますか?

金田 : 3曲ぐらい聞きました。「B-BOYイズム」(YouTube)と、「ちょうどいい」(YouTube)という曲です。

イオ : 2曲しか挙がってないですが、いい曲ですね。

金田 : いい曲だな、とは思うのですが、ラップって、内容を把握するのに忙しい感じで、ずーっと聴いてたい!ってあまり思わないんですよね。基本、アップテンポなところはいいんですけど。

イオ : メッセージ性が強いダンスミュージックですしね。

金田 : そうですね。もっと、歌ってる人たちに物語性やBLみを感じれば、聞きたくなるのかもしれません。なんかもう、自分がいかに音楽についてそれほど関心がないかということが、浮き彫りにされてきました。

イオ : ありそうですけどね、BLみのある Hip-Hop。マッチョな文化が多いからないのかなぁ・・・。

金田 : 詳しい人に BLみもあるよ!って教えてもらってるんですが、やはりまだ学ぶのに時間がかかります。まず、疲れてるときとか、音楽とか聞きたくないんですよね。

イオ : 無音がいい。

金田 : 疲れてるときは、メッセージ性の高い音楽を聴けないですね。無音というか、生活音だけでOKっていうか。

イオ : はい。自分も普段の生活は完全に無音ですよ。PC かブースに向かってる時以外は。




耳かき音動画界

金田 : あ、そういえば動画で、よく、疲れてるときに聞くのは、「耳かき音」「肩たたき音」ですね

イオ : マニアック!そんなのあるんですね。

金田 : あれも色んなのがあって、耳かきボイス界の女王みたいな人がいるんですよ。

イオ : え!詳しく知りたいです!

金田 : 女王っていったら叱られると思いますが、たくさん耳かきボイス動画を作ってる人気の女性とかがいて、アニメ声で、ちょっとエッチな感じで耳かきするんですよ。私は、耳かきに「エッチな感じ」は不要派なので、あまりそういうのは聞かないのですが。「耳かきボイス」タグで検索するとたくさんありますよ。

イオ : 探してみます・・・!

金田 : 私も最初は、ボイス要らない派だったんですが、ボイスがついてると、臨場感が増すというか、いまどの工程なのかがわかって、快感が増すために、わりと、薄味の、お店という設定の耳かきボイスをよく聞いています。もう全然音楽の話じゃないけどw

イオ : いや、耳から入る音はもう全部音楽ですよ、きっと。

金田 : それだ!いいことを言った。それでいえば、私の最近のフェイバリットは、これですね。「【小声遊戯】関西弁で耳かきサロンの店員2 *男ボイス」(ニコニコ動画)お店という趣旨で、男性ボイスで、エッチ要素がないという、正統派です。疲れたときは、もうこれを繰り返し聞いてますね。

イオ : 今聴いてるんですけど、全くこういう文化を知らないので新鮮です。動画のコメントでもありましたが、なんかもう、落語の世界なんかに近いな・・・。

金田 : そうですね、なんかお笑いの新ジャンルっぽい。お笑い要素が強いものとしては、これも好きな奴です。胡散臭い謎の耳かきサロンYattemo。この Yattemo さんはふだんは声無しの耳かきなどの音動画をあげている、耳かき音動画界では有名人ですね。

イオ : 耳かき音動画界・・・。

金田 : 女性の耳かきボイスだとこれが 180万回再生ですね。「【俺得】となりのお姉さんが耳かき店ごっこを強要する【耳かきボイス】」(ニコニコ動画)。これは耳かき工程がひじょうに細かくて、音もいいので私もたまに聞いてます。ただ、私は耳かき店という設定を徹底してほしいのですが、「実はごっこ遊びだよ」というシナリオで、イチャイチャ風なやりとりが始まるので、そこは飛ばしていますw




好きなジブリのシーン

イオ : 金田さんの歴史と共に、新しいジャンルの音も知る事ができて新鮮でした。そろそろ締めに入らせて頂きたいと思うのですが、

金田 : そうですね!イオさんもぜひ耳かき動画界へ!

イオ : そのうち自分で作ってみます!締めでいつも、好きなジブリのタイトルとシーンを挙げてもらうのですが、金田さんはどこがお好きでしょうか?

金田 : なぜジブリwwww
一番見たのはナウシカですが、あえてラピュタかなあ・・・。なぜならムスカが可哀相だから。


イオ : 今までの連載見るとわかると思うんですが、毎回聞いてるんですよ。自分でも何故聞いてるのかもうわからないです。ラピュタで一番好きなシーンはどこでしょうか?

金田 : ムスカが出てくるシーンは全部素晴らしいのですが、最初の、通信機を操ってるときに、シータに殴られるところですかね。

イオ : わはは!

金田 : もうここですでにファンですよ。

イオ : ラピュタは映画の一番いい始まり方ですよね。最初で掴みに入って。

金田 : ムスカは苦労人だし、悪いことしてる部分以外は、行動原理にすごい納得いくんですよ。あんなん、たまたま正当な王家の子孫が美少女だったから、みんなに味方されてるだけじゃん。

イオ : 全くです。

金田 : ただムスカに足りないものが一つあって、それは「アナルを攻めてくれる男」。私の中では、彼はアナルを使って出世したという設定ですが、いっそ、パズー(非童貞)が、ムスカのアナルを攻めて欲しいです。

イオ : なかなか無さそうなシチュエーションだなぁ・・・。

金田 : あるよ!ラピュタはあるよ!!父さんが見たって言ったんだ!!

イオ : ラピュタはあってもそんなシーンないよ!ないよ!

金田 : 竜の巣=アナルの比喩

イオ : ・・・。

金田 : イオさんの家にあるラピュタのソフト、海賊版だよ。

イオ : ラピュタの DVD 持ってないっす。金曜ロードショーでしか見ないから。

金田 : 金曜ロードショーだと、パズーがムスカのアナルを攻めるところがカットされてるんだよねー。

イオ : そうだったかー

金田 : ♪地球はアナル 君をのせて

イオ : ・・・お忙しい中、今日は本当にありがとうございました!

金田 : ありがとうございました!




如何だったであろうか。「耳かき音動画」など今まで知る事も無かったので、金田氏がいなかったら生涯知る事がなく終わっていただろう。世界の広さを思い知らされた。今後もダンスミュージックに限らず世界の音楽(というか音)にアンテナを張っていきたい。ちなみにこの原稿を書いている時は全くの無音である。皆さんは普段、どういう音楽を聴いているであろうか?
今度のインタビューは、あなたに行くかもしれない。ビート・ゴーズ・オン。



posted by DJイオ at 11:00| 第26回〜第50回