はぐれDJ道

2010年11月12日

第19回「ネオディスコ!Mark Summers特集」

Mark Summers

イッツ・パーティ・タイム。DJイオだ。最近序文が面倒くさいのですっ飛ばしていく。

現在、Mark Summersという名前を知っている人は恐らく30代以上になるだろう。
89年に「Melt your body」でデビュー、90〜20年にいわゆるOLDSKOOLRAVE的な音源をリリースした後、
いくつかのリミックス、プロダクションを経て96年、SOUVLAKI名義の「INFERNO」で再び脚光を浴びたアーティストだ。
はぐれDJ道第8回「ワープハウスと元ネタ」で紹介)

音ゲーに熱心な方ならばDDR6、SCORCCIO名義の「HIGHS OFF U (Scorccio XY Mix) 」、その他SCORCCIO名義でご存知かと思う。





YouTube - HIGHS OFF U (Scorccio XY Mix) - 4 Reeel - DDRMAX - Dance Dance Revolution 6th Mix





ネオディスコ

頭が悪そうなディスコサンプル+ラップ+ハウスという非常にチャラいアーティストではあるのだが、
私のDJ人生に大きく影響を与えた人物でもあるので今回は少し詳しく紹介していきたい。

ヒップハウス(ラップ+ハウス)というジャンルを知る事になったのもこの人がきっかけであった。
1998年発売のLOUD41号に、ヒップバッグ特集に貴重なインタビューが載っているので一部引用しながら紹介していく。

LOUDでは「ヒップバッグ」(ヒップハウス+ハンドバッグ)=ヒップバッグ、東芝EMIでは「ネオディスコ」というもう良くわからない名前でここら辺りの音を紹介しようとしていた。
「ネオディスコ」は大変アホっぽく私は好きである。




デビュー直後、RAVE期

Mark Summersは80年代にDJとしてのキャリア積んだ後、89年RAVE前夜、にファーストシングル「Melt your body」をリリース後、以後「4th & Broadway」に籍を変え、他レーベルからも数枚ののリリースを行う。
無理やりラップを足していくスタイルはこの頃既に確立されていたらしいが、この2ndシングルはリリース的にあまりパッとしなかった。がヒップレイヴというか、個人的には大好きである。





YouTube - Mark Summers - PARTY CHILDREN





そしてシングル「Summers Magic」で彼はブレイクした。日本人には馴染みがうすいが、この曲は当時BBCで放映されていた子供向け番組「The Magic Roundabout」をサンプリングしたものだった。幼児番組サンプリングスタイルは数多くのフォロワーを生み出し、恐ろしい事に「The Prodigy - Charly」もこの曲に影響を受けたものだった。(とwikiに書いてあった)





YouTube - Mark Summers - Summers Magic (Original)





以下、LOUDからの引用
・あなたはかなり昔からクラブ・シーンに関わっていますよね。最初のリリース、もしくは参加作品はなんですか?

「80年代の初期からDJをやり続けている事になるのかな。実際、音楽を作り出すようになったのは89年に入ってからだった。
初めてのリリースはその年に自分のレーベルからマーク・サマーズ名義で出した「Melt Yur Body」という曲だった。
その後、90年にメジャーレーベルのISLANDと契約を交わし「Party Childlen」をリリースしたんだ」

・もともとDJとしてはどんなものをメインでプレイしていたんですか?

「ディスコをメインでプレイしていた。シックとかシスター・スレッジ、シルヴェスターなんかを。
最初にDJになってプレイしたのがディスコだったから、その影響力は大きかったね。」






Scorccio Records

この後彼はいくつかのプロダクション、リミックスを手がけていく。
レイブバブル崩壊後の数多くのアーティスト同様、ハードコア、ドラムンベースなどをリミックスしていた時期もあったようだ。

しかし裏側ではサウンドエンジニアとして数多くの仕事をこなし、1996年に自身のレーベル、「Scorccio Records」を発足。

「SOUVLAKI」名義で上記「INFERNO」をリリース。UKナショナルチャートのトップ20に踊り出る。

「SCORCCIO」「JT Playaz」「Kornholio」etcetc数多くの名義を使い分けながら、音的にはそんなに違いがないのでファンには一発でわかる
ネオディスコスタイルの音源を次々とリリースしていく。





YouTube - JT Playaz - Just Playin





こちらは元ネタ。





YouTube - Sister Sledge - He's The Greatest Dancer (1979)





こちらはKC & The Band / Tha's the wayネタの曲の更にリミックス。ややこしい。





YouTube - That's the way (Scorccio Remix).wmv





この時期にEMIからmixcdという体のアルバムもリリースしている。皆さんご存知ダンスマニアシリーズである。


聴けばわかると思うが、この1996〜2000年までは版に押したようにディスコ、ディスコ、ディスコである。
フィルターハウス、ディスコハウス全盛の時代だった事もありひたすら押せ押せでリリースしていたのであろう。
私も多発される名義に混乱しつつもレコードを集めていた。
ほぼ全曲に渡って展開されるラップは当時出ていたどのアーティストより高揚感があった。
SCORCCIOの由来はイギリスの天気番組の中でお天気お姉さんが常夏の国から天気を知らせる時に「SCORCCIO!」と言うのが由来らしい。


以下、引用
・でも、メジャーになった事により、ディスコ・サンプルを公にやるのはマズいんじゃないですか?

「サンプルの使用承諾を得る事はそんなに難しくはないよ。事前にサンプル使用料を支払うとか、
ロイヤリティがその後発生するとか、レコード会社によっても違うんだけど、ほとんど問題はない。
例外的に「Inferno」なんかはSONYからの請求書があまりにも高額だったために、サンプルを演奏しなおすことにしたけど、
どちらにしても何かしらの道はあるからね。」


・作曲の方法は、まずサンプルがあって曲にしていくんですか、それとも逆ですか?

「その時によって違うけど、まぁ最初に使いたいサンプルがあって、そこから曲が生まれることもある。
「Inferno」では出来ている曲があって、それだけでは物足りなかったんで「Relight My Fire」のサンプリングを合わせたんだ。
シスター・スレッジの「He's The Greatest Dancer」を使った時は、トラックを作る前にサンプルのアイデアがあったんだ」


・そのシスター・スレッジの「He's The Grreatest Dancer」を使ったJT PLAYAZ「Just Playin'」ではシスター・スレッジの文字がクレジットされてませんけど。

これに関しては、サンプリングの使用許諾を得るのに凄く時間がかかってリリース予定に間に合わないっていうような状況があったんだ。
だから演奏し直してそれをサンプルとして使ってる。それで「He's The Grreatest Dancer」の作曲者の名前はクレジットされているわけだけど、サンプルを使用したという意味でのクレジットは無いわけなんだ。
実際サンプリングを使用したわけではなかったからね」


・ラップものが好きなんですか?
「そうだね。80年代半ばから後半にかけての音が特に好きだね。ビッグ・ダディ・ケイン、とかパブリック・エネミーとかね。90年代のヒップホップよりも80年代のヒップホップの方がリズミックで内容も理解しやすかった。それに新しかったよね」

・他に影響を受けた人は?
「色んな所から刺激されているけど、今はラジオのダンス・ミュージック・ショウを聞いてとか、レコードショップに行って手にするニューリリースの作品とか、まわりには影響を与えてくれる人達がたくさんいる。
名前を挙げると大変だけど、過去に大きな影響を与えてくれたのはドナ・サマーのプロデューサー、ジョルジオ・モロダーとかクインシー・ジョーンズ、それにジャン・ミッシェル・ジャールなんかにも影響を受けている。
ジャズはブラジリアン・ミュージックなんかも凄く好きで、そんな影響もあるだろうね。でも、やっぱりディスコの影響ってのは大きいかな。
シックとかナイル・ロジャースとかね」






2000年以降、現在

そして2000年以降、リリースは徐々に減り、たまにクレジットは見るものの表に出る事はなく、いわばアーティスト的には死んだ人となって、主にエンジニアとして活動しているようだ。
オフィシャルサイトからのリンクやクレジットを見ると、現在はエンジニアとしての腕を買われてかsample replay(サンプリングが著作権に引っかからないように、演奏しなおす事)を
主に行っているようだ。





YouTube - SCORCCiO Sample Replays - Showreel 2009





やはり過去のファンとしてはアーティストとしてリリースをして欲しいのだが、更に待つほかないようだ。ここはやはり若手に頑張ってもらうほかないのであろう。

ちなみに最近の仕事だとロンドンの若手のラッパー、Professor Greenのsample replayを手伝っている様子。





YouTube - Professor Green - I Need You Tonight feat Ed Drewett





最後に、昔勝手に作ったSOUVLAKI / INFERNOの私のリミックスを紹介して終わりたい。ビート・ゴーズ・オン。









Mark Summers
LOUD-ラウド-クラブ/DJ/パーティー/ロックの雑誌
Dancemania ダンスマニア




posted by DJイオ at 12:00| Comment(0) | 第1回〜第25回
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