はぐれDJ道

2013年06月06日

第24回「FQTQインタビュー」

イッツ・パーティ・タイム。DJイオだ。
もう10年来の付き合いになるFQTQ氏の6年ぶりのニューアルバム「HYPERACTIVE」が6/5にリリースされた
ジャケットのイラストは漫画家、小田扉氏の手によるものだ。そのイラストから伝わる「わんぱくエレクトロ!」と題された曲群はリスニングもDJ向けのフロア要素も兼ね備え、とてもポップで一度耳にしたら忘れられないものである。
数々のユニット参加、アイドルプロデュース、DJから得たもの、そして「FQTQ」誕生以前の話まで遡って今回インタビューを行った。
一見シャイな表情の奥に見え隠れするファンクネスの正体に迫る!




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FQTQ "HYPERACTIVE" 6/5発売!




FQTQ "HYPERACTIVE" 全曲試聴



「FQTQ」が出来るまで

イオ:
6年ぶりのアルバム発売おめでとうございます!今回はインタビューさせて頂く過程で、FQTQさんの音楽の歴史なども少しお聞きしたいなと思うのですが、音楽を作り始める以前って、どういう音を聴いていたりしたんでしょうか?



FQTQ:
電気グルーヴとか筋肉少女帯とかですかね。



イオ:
電気は想像の範疇だったのですが、筋少ってFQTQさんの今のイメージからすると少し意外です!



FQTQ:
学校の友達の影響とかだと思います。クラスで仲良くなる奴が大体そっち系。



イオ:
おおなるほど。どっちも割とサブカル系。そのまま色々聴いていって、打ち込みをスタートした感じですか?



FQTQ:
そうですね。あ、でも中学高校当時いわゆる売れ線だったB'zとか小室とかもひと通りレンタルでシングルを借りて聴きあさってたかも。



イオ:
おおお。じゃあ一通りJPOPの素養もあって聴いていたというか。FQTQさんの頃だとソニーテクノ 関連も流行っていたと思うんですが。



FQTQ:
そうですね、テクノ専門学校〜ソニーテクノが流行ってからJ-POP全く聴かなくなっちゃいました。



イオ:
あ、じゃあやっぱりそのあたりで、がっつりテクノを聴くようになったんですね。その頃好きだった人などいました?



FQTQ:
がっつりケミカル・ブラザーズとかダフトパンクですね。初めて渋谷のシスコ行って買ったのがその辺でした。どっちもブレイク直前の頃ですね。



イオ:
今は無き渋谷シスコ懐かしい…!じゃあ一番いい時期に聴いてましたね。自分でトラックを作り始めるきっかけになったような事などはあったんでしょうか?



FQTQ:
中学生の頃から「高校入ったらバンドやりたい!」ってずっと思ってて、何故か最初に買ったのがYAMAHAのQY-20(ギターとかじゃなくて)、中3の終わり頃音源付きのシーケンサーで打ち込みを始めました。



イオ:
キーボードではなくてシーケンサー!



FQTQ:
そのあとすぐシンセも買いました当時全然知識がなくてYAMAHAのSY-35というのを買いました。
やりたい音楽もあまりはっきりしてませんでしたね。テクノだったかな?



イオ:
とりあえず自分で何か作ってみたい!みたいな初期衝動だったんでしょうか…?ちなみにバンドには入りました?



FQTQ:
登校拒否したり冴えない中学生でしたので、高校行ったらなんかやろうとか思ってた感じです。思い出してきた。で、高校で軽音部に入りました。



イオ:
おおお!



FQTQ:
部内でユニコーンのカバーとかBOØWYのカバーとかやってるバンドに無理やり混じって練習でシンセひいてたような…。



イオ:
じゃあ当時はバンドに混ざりつつ、カバーなんかもしてたんですね。その頃は、まだ「FQTQ」っていう名前はなかったんでしょうか?



FQTQ:
なかったです。文化祭ライブで電気グルーヴのカバーもやってましたよ。まりん役で。



イオ:
機材部門担当ですね。「FQTQ」という名前で世の中にトラックを発表し始めたのはいつごろだったんでしょうか?



FQTQ:
高校卒業して、デモを送ったりしてた時ですね。そんで、フロッグマンからオファーをうけたのですが。



イオ:
初耳ですよ!



FQTQ:
初期プロフィールにかいてたんですが、有耶無耶になってデビューは流れました。



イオ:
残念…。僕が初めてFQTQさんを知ったのは、CREATIONというパーティだったと思うんです。その頃は出演者全員がトラックを作っているパーティは珍しくて、こんな人達がいるんだな、と確かフライヤーを見た記憶が。



FQTQ:
そうそう、昔テクノ作ってる人はみんなホームページと掲示板でやり取りしてて、そういう掲示板で知り合った仲間とCREATIONというパーティをやることになってその仲間というのがdot nineのryuさんとドダイさん。



イオ:
みんなネット知り合いだったんですね。誰かは元々友達同士みたいなのかと思ってました。



FQTQ:
ryuさんがhazさんと繋がってて、CREATION第1回目のフライヤーを持ってイベント行ったら、「魁!ナードコアーズ」としてイオさんパリッコさんが出てたんです。そんで僕が持ってたデモ音源のCDRをオーガナイザーのhazさんに「出演者に配ってください」って渡したら、翌日パリッコさんから掲示板に「CDききました!」書き込みがあって。



イオ:
おお!マメ!



FQTQ:
同時期に政所さんも「サイトにあった音源聴きました!パリッコの知り合いですか?笑」みたいな書き込みしてくれてて。レオパルドンとパリッコさんが出てるイベント行って急行さんとかいろんな人紹介してもらって…そのときイオさんいたかな…。



イオ:
いてもおかしくないような内容ですね。あれ何年ぐらいでしょう、2000年ぐらい?



FQTQ:
2000年か2001年くらいですね。CREATIONのフライヤーと自分の曲のCDRもって色んなとこ行ってました。



イオ:
CREATION、何回か遊びに行きつつ、自分も呼んでもらったのですごい思い出深いパーティでしたね。パーティ毎に自分達で作ったオリジナルのコンピを作る気合が半端ない!と思って。



FQTQ:
あの頃って腐るほど曲作ってましたよね。今だったらネットで発表って感じだろうけど、当時はリリースとかよくわかんなくて、イベントで配るしかなかったんですよね。



イオ:
確かに。ネットも少し重くて、まだmp3置いて気軽に配れるって感じではなかったですよね。自分達でリリースする事に対する情報も少なかったですし。



FQTQ:
LBTはユネッサンツアーでCD配ってましたね。



イオ:
懐かしいですね!ただ温泉旅行で配るためのコンピに参加して頂いて本当にありがとうございました…!



FQTQ:
あれがきっかけでまた広がりましたね。スマイルハンターズとかtrafic932(バブルBさん+どぶ大根)とかすごい人参加してる!って。



イオ:
確かに無駄に豪華でした!





1stアルバムが出来てから4thまで

イオ:
で、丁度それから少ししたぐらいにFQTQさんの1stアルバム、「ROBOT ADVENTURE」がリリースされ、一躍有名に。



FQTQ:
あー、でも「ROBOT ADVENTURE」そんな売れなかったですよ。SHOP33で売ってたナードコアのCDの1/100くらいですよ。



イオ:
ナードコアもそんなに売れたもんじゃないですよ!そもそも著作権にも違法してますし…。そして押切蓮介先生ジャケの2nd Album「CRAZY POPS」。



FQTQ:
そのへんから勢いがついてきたような。



イオ:
この時(2nd)はインディーズテクノハウスチャートで一位を獲得と書いていますね。3rd Album「FUNKY WEAPON」は清野とおる先生がジャケット担当。



FQTQ:
同じ発売日のRYUKYUDISCOより上でしたね。



イオ:
すげぇ!WIREに出て欲しかったです!



FQTQ:
数字想像つくので、…あれ、テクノってそんな売れてないの?って思いました。そんな売れてないのヤバくね?みたいな。



イオ:
2000年代に入って、ソニーが力入れなくなってから業界の縮小が見てて激しかったですね、確かに。



FQTQ:
まぁ、当時はRYUKYUDISCOもこれからって感じだったので、すぐ抜かれたんですけどね。



イオ:
なるほど…そして今回、満を持しての4th「HYPERACTIVE」は小田扉先生。2ndから続く漫画家さんジャケシリーズは、FQTQさんの中で、次は絶対この人にしよう!って決まっている感じですか?



FQTQ:
小田さんはずっと前から心に秘めてて実現できた!という感じなんですが、次は今のところ思いつかないですね・・漫画家さんじゃなくてもいいかな。



イオ:
じゃあ、ジャケシリーズに関しては今回で一通りの夢はかなった!みたいな感じなんですね。



FQTQ:
そうですね。新しい曲つくってて思いついたりしたらまた漫画家さんにお願いするかもしれません。





「HYPERACTIVE」について

イオ:
今回、タイトルの「HYPERACTIVE」に込められたテーマ的なのはありますでしょうか?



FQTQ:
「HYPERACTIVE」は子供が元気すぎて落ち着きが無い、活発な様子という意味で、わりとそのまんまですね。元気にわんぱくに!



イオ:
おお!ジャケにもそんな雰囲気がまさに出てますよね!わんぱくテクノ!



FQTQ:
そうそう、「スーパーヒーロー」でツージー(鼓膜シュレッダー)に子供のイメージで作詞依頼したんですが、「酒のんであきらめて〜」とか歌ってて笑
まぁ、それはそれでおもしろいんで良いんですが。



イオ:
子供に夢を目指して欲しかったけど、大人の視点でいきなり諦めてた!笑



FQTQ:
ツージーのヒーローに憧れるピュアな歌詞を期待してたんですが… でもツージーらしい面白い歌です。






FQTQ feat.鼓膜シュレッダー / スーパーヒーロー (PV Bara ver.)
作成:PORTASOUNDS



イオ:
確かに素直でツージーらしい歌詞というか…。前回までのFQTQさんのアルバムは、声ネタやREMIXはあれど、フィーチャリング等は少ない印象があったんですが、今回はボーカルも豪華に入って色々な方に参加して頂いてますよね。



FQTQ:
そうですね。この空白の6年間…メジャーのアイドルプロデュースしたりバンドやったりREMIXやアレンジやったり、歌の入ったポップスを作るスキルがちゃんと付いたという感じです。全然空白じゃなかった。



イオ:
確かに。すごい活発に活動してましたよね。プロデュース以外にも、レコライドや猛毒に入ったりして…。
FQTQさんって曲を作る際にすごく手が早いというか、迷いなく作るイメージがあったんですが、この6年間はほかの部分で忙しくて、なかなかまとまった形で作品を作る余裕がなかった感じでしょうか?



FQTQ:
そうですね。忙しいと言うよりは勢いで3枚アルバム出したものの、あまり納得の行く出来ではなかったので、もっと納得行くの出来たら出そうと思っててたら停滞しちゃったという感じです。
良い作品が出来ないし、イベントもだんだんお客さん減ってくすぶってたときにレコライドに誘われて、何かヒントになるかなって思って参加したりしました。



イオ:
なるほど、そういう時期だったとは。熟成期間というか…。「HYPERACTIVE」を作ってる間に、FQTQさんDJも始めたじゃないですか。そういう部分も作品に生かされてる感じがします。ボトムがたくましくなって、DJでかけたい曲が何曲もアルバムの中にありました。



FQTQ:
ありがとうございます!以前は自分の曲がDJで使えない!っていつも思ってて、いろいろ試行錯誤してるうちにコツを掴んだというか。
それまではライブでやる用に曲作ってましたからちょっと違ったのかも。



イオ:
確かにライブ視点とDJ視点だと少し違いますよね。DJの時に自分の曲かけられるとやっぱり強みになるし、FQTQさん聴きに来てる人は盛り上がりますよね。



FQTQ:
後で気づいたんですが、ライブだとシンセを弾くのでそっちに半分くらい気を取られてるんですよね。弾かないと耳が手ぶらになるというか楽になって見えてくるものがあったり。



イオ:
あー!なるほど!シンセに集中しちゃうと、お客さんの様子は見えづらかったりしますよね。DJの時だと次の選曲さえ決まってれば、お客さんが見られるから、自分の曲のどのあたりで反応するかもよく見えるようになりますよね。



FQTQ:
そうそう!そういう感じです。



イオ:
あと少しお聞きしたいんですが、歌モノの曲は、大槻マキさんやacoさんにトラックを渡して、完全に歌詞はおまかせした感じで作ったんでしょうか?






FQTQ feat.aco(spoon+) / 夕虹は晴れ (PV)
作成:桃吐マキル



FQTQ:
そうです。このメロディーに歌詞をつけてください!ってお願いしました。



イオ:
歌詞の内容を見ると完全に女の子の視点の歌なんですが、スイートキャンディチョコレートはFQTQさんのスイーツ好きとか、ほのかにFQTQさん的な部分が出てる気がして。



FQTQ:
大槻さんには何も言ってなかったのですが「CRAZY POPS」に入ってる「chocolate candy funky」に歌詞がそっくり!大槻さんの中ではFQTQ=スイーツらしいです。



イオ:
なるほど!過去の歌詞を参考にしたのかも!スイーツFQTQ!ほかの曲もトラックのポップな部分と女性ボーカルがすごくマッチしてますね。今までの経験がまさに生かされてる感じがします。



FQTQ:
大槻さん多分僕の昔の曲知らないんだよなぁ。「CD出すの2枚目だっけ?」って言ってたし。今度リリースパーティの時突っ込みます。



イオ:
なんか適当!笑
他の曲についても色々聞きたいんですが、中盤続くインストトラックの部分など、FQTQさん的にこだわったりした所はありますか?



FQTQ:
リズム隊の音色、特にハイハットが最近やっとやりたかった音が出せるようになりました。わかりづらい!



イオ:
おお!ついでに技術的な部分も聞いときたいです!今ってシーケンサーはFL STUDIOですよね。リズム隊の細かい音作りは、内部プラグインで作っている感じでしょうか。



FQTQ:
そうですね。こだわりというか好みというか全体的にパキっとエッジの聴いた音(うるさいとも言う)になったんですが、これはFL STUDIOのsoundgoodizerってプラグイン使いまくった結果です。



イオ:
soundgoodizer、初めて聞きました。マルチバンドコンプ的な感じでしょうか?



FQTQ:
FLのメーカーいわく「こいつを通せばなんでも音がかっこよくなるんだぜ!」みたいなもので、マキシマイザーのプリセットが4つくらいあるだけ、というシンプルなものです。



イオ:
おお!FLずるい!こないだ新しいのを少し触ってみたら、見たことないプラグインがたくさん増えててビビりました。あとFL-Chan(FL STUDIOのマスコットキャラクター)とかキャラも…



FQTQ:
FL-Chan・・・、あれはFLをほぼ1人で作ってると言われているgolというオッサンが狂って…いや詳しくは知りませんが日本人が絵を送ったら採用されたとかだったような…。
FL-Chanが踊るプラグインとかありますが僕は全く使ってませんw



イオ:
狂ってw 踊るプラグイン!個人的には使ってみたい!



FQTQ:
soundgoodizerについてはこちら
r.z.f〜ReiZFactory〜 【DTM講座】第20回 Soundgoodizer 〜差し込むだけで音が良くなる魔法のプラグイン〜
FL Studio @ ウィキ - Soundgoodizer



イオ:
ありがとうございます!リズム以外で、シンセやベース以外の音作りで好きなプラグイン等はありますか?



FQTQ:
DiscoDSPというメーカーのDiscoveryというソフトシンセを馬鹿の一つ覚えのように使っています。ミョンミョンした音もピコピコした音もだいたいこれです。



イオ:
僕もベースでたまに使う事があるんですが、ピコピコも全部これで作っていたとは…。



FQTQ:
これフィルターかけても細くならないのでイイですよね。効果音というかSEとかはKORG Legacy CollectionのMono/Polyとかでさくっと作っています。ぴゅーんとか。



イオ:
おおなるほど。効果音部分もなにげに気になってたので、こんど使ってみます!



FQTQ:
昔のシンセはパラメーターが少ないので簡単な効果音はこの手のやつがやりやすいです。



イオ:
できるだけシンプルなのがいいですよね。では最後に、FQTQさんの中で、今回アルバムのこの部分を注意して聴いて欲しい!みたいな部分がありましたら教えて頂ければと!



FQTQ:
難しいことはなくて、愉快でウキウキ楽しい!元気出る!みたいに聴いてもらえればと思います!









如何だったであろうか。私DJイオの参加しているレーベル、LBTからも鼓膜シュレッダーのツージーがボーカル、REMIXERでパリッコと色々と今回もアルバムに絡ませて頂いた。そして我々LBTもライブで参加するリリースパーティが今週末、6月9日(日)に開催される。


2013年6月9日(日)
CRAZYPOPS
渋谷 SECO

開演時間 / 18:00〜23:00
前売料金 / 2,000円(1ドリンク付き)
当日料金 / 2,500円(1ドリンク付き)

出演者 /
 FQTQ special LIVE set
  featuring: aco(spoon+) / 大槻マキ / 鼓膜シュレッダー/ Kuske(KPLECRAFT)
 HONDALADY
 LBT
 CANDLES
 Silvanian Families
 mirrorball inferno
 iserobin
 Seimei
 Shiso
 petit

VJ /
 PORTASOUNDS
 24INVADERS




サイトからディスカウント予約を入れた方にはFQTQオリジナルメガネ拭きをプレゼント!
FQTQファンの方はここぞとばかりにFQTQ氏のメガネを吹きまくろう。私は以前FQTQ氏の事を伊達メガネではないのか?と疑い、「それ、本物ですか?」と聞いた事があったが、「本物です!」との回答だったのでメガネ好きの方は安心して頂きたい。もちろん、私やほかの出演者、お客さん同士でメガネを拭きあっても楽しい。メガネが無い人はサイトに書いてあるように、PC/スマホ等のお手入れに、CDでDJする人はCDの指紋汚れ取り、脇の下の汗拭きに利用してみようではないか。ビート・ゴーズ・オン。








posted by DJイオ at 12:32| Comment(0) | 第1回〜第25回
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